本県には、猛毒を持つハブが生息し、年間60件弱のハブ咬傷被害が発生しています。
これまでのハブ対策の推進により、近年はハブ咬傷による死亡者はほとんどみられなくなっていますが、
未だ住宅敷地内でのハブの目撃・咬傷事故が多いなど、県民の日常生活に及ぼす影響は計り知れません。
このようなことに鑑み、広く県民に対し、ハブ咬傷についての注意を喚起するとともに、草刈り、餌
となるネズミの駆除等の環境整備を呼びかけ、ハブが生息・侵入しにくい環境を整えることにより、ハ
ブによる被害を未然に防止するため、被害の多い9月から11月を「ハブ咬傷防止運動月間」と定め、ハ
ブ咬傷防止運動を実施します。
ハブ対策について
環境を整備して、ハブ咬傷を未然に防ぎましょう
1 隠れ場所をなくす
・石積みなどの穴を埋める。
・不要な木材、産業廃棄物などは野積みせず片づける。
2 侵入を防ぐ
・屋敷や畑の周りをナイロン網のフェンスで囲む。
・家の周りを高さ150㎝以上の塀で囲む。
3 ゴミなどを放置しない
・ハブの餌となるネズミなどが集まらないようにする。
4 空地のお墓などを所有、または管理をしている方は、雑草が伸びすぎないように、こまめに草刈りや
清掃をする。
農作業や草刈り時の注意
・必ず長靴をはきましょう。見通しの悪い草むらでの作業は、最初に草刈り機を使用し、鎌などによる手
作業はできるだけ避けましょう。
山歩きやキャンプの注意
・草むらを歩いたり、木の洞などの穴の中に手を入れるのは危険です。長靴、ブーツ、防具などを着用し
ましょう。夜間は懐中電灯を持って行動し、テントのファスナーを閉めましょう。万一に備え、応急処置
法、ハブ抗毒素のある医療機関の場所と連絡先を確認しておきましょう。
ハブに咬まれたら
1 まず、慌てずに、ハブかどうかを確かめます。
・ヘビの種類がわからなくても、ハブなら牙のあとが普通2本(1本あるいは3、4本の時も)あり、数分で腫
れてきてすごく痛みます。
2 大声で助けを呼び、すぐに医療機関を受診しましょう。
・走ると毒の回りが早くなるので、車で病院に運んでもらうか、ゆっくり歩いて行くようにしましょう。
3 病院まで時間がかかる場合は、包帯やネクタイなど、帯状の幅の広い布で、指が1本通る程度にゆるく
縛ります。
・血の流れを減らす程度にゆるく縛り、15分に1回はゆるめましょう。決して細いヒモなどで強く縛っては
いけません。
・恐怖心から強く縛ると血流が止まり、逆効果になることもあります。